なんとなくラクな姿勢だからとついつい「猫背」になってしまうかたが日本人には多いようですが、実は「猫背」の姿勢でいると、身体の内部にも負担をかけることになります。
「猫背」の姿勢は身体を丸めたようなかたちになっているため、大事な臓器がたくさん詰まっているおなかや胸のあたりも圧迫し続けることになります。
ここでは「猫背」によって引き起こされる「内臓疾患」について解説していきます。

胃腸に悪影響

「猫背」の丸まった姿勢は、それだけで内臓を圧迫することになり、正しい姿勢なら何の負担もかけないはずの内蔵に悪影響を与えてしまいます。
内臓が正常に働くことを阻害してしまうと、「便秘」などの症状を起こしてしまうこともあります。
また血行やリンパの流れも邪魔してしまうことになりますので、身体全体にも悪影響といえますね。
お子さんが「猫背」だとこのような状態が続くことで、発育にも影響が出る可能性があります。
せっかく栄養を摂っていても、血流やリンパの流れが悪くなり、骨などにも影響がでてしまうと、正しい姿勢で成長するよりも身体が大きくならないかもしれません。

内臓から…肌荒れの原因にもなりかねない!

内臓が正常に働かない、血行やリンパの流れが悪くなると、便秘などの症状の原因になる、と先ほど触れましたが、そんな状態を続けていると、今度は便秘によって毒素が身体のなかに滞ることになってしまいます。
身体のなかに毒素が滞るということは…肌荒れ、吹き出物が出る原因となる可能性が!
「肌は内臓を映す鏡」などといわれるように、内臓の調子が悪い、胃が荒れている、などといったときには決まって「肌荒れを起こす」ものです。
「猫背」で便秘が治らなくて肌がトラブル続きだとしたら…一番の原因は「猫背」そのものかもしれませんね。
人間の身体はさまざまな部分がバランスを保って健康を維持しているものですが、姿勢が悪いだけでこれだけ問題があるもの、とわかったら、なんとしても改善しなければ、と思うようになりますよね。
最近は若い女性のなかにも「猫背」の方が多いようです。
これは生活習慣や、筋肉が弱いことも大きく影響しているようですので、パソコンの操作やスマートフォンの使いすぎを正したり、簡単に筋肉を鍛えるような運動を取り入れるなどして、「猫背」を改善していきたいものです。
「猫背」を改善するだけで便秘も肌荒れも治ってしまうかもしれないんですから。