世界で活躍するスポーツ選手のなかに「猫背」のひとって見かけたことはありますか?
多分一流のスポーツ選手には「猫背」のひとはいないのではないでしょうか?
これは世界に通用する高いパフォーマンスをするためには、やはり「猫背」では不可能、ということの裏づけともいえます。
「猫背」は集中力や頭の回転にも大きく影響を及ぼしているものなのです。

「猫背」で脳に必要な血流が三割ダウンする

人間の身体は息を吸って食べ物を食べて、血流やリンパの流れによって酸素や栄養素が体内に行き渡らせています。
脳には首を通って血流やリンパによって酸素や栄養素が運ばれていますが、これが「猫背」で姿勢を崩すことによって、脳に送られるべき血流の量が三割ほどもダウンしてしまうんだとか。
血流が滞ることで、単純に首がこったり肩がこったりするものですが、それと同時に脳への酸素や栄養素もきちんと送られなくなってしまう、ということなんですね。
脳に適切に酸素や栄養素が送られないと、考えるチカラ、注意力、集中力などが低下してしまいます。
もしかしたら「猫背」のせいであなたのパフォーマンスは100%発揮できなくなっているのかもしれないんですね。
またこのような影響から、いつも何となく「頭が痛い」と頭痛もちになっている可能性もあるのです。

子どもが勉強する姿勢で学力アップ?!

子どものころ、勉強机で宿題などをしているときも、姿勢をよくするように、といわれたものでしたが、やはりこれにも意味がある、ということ。
正しい姿勢で勉強や仕事を行うと、脳にもしっかりと血流が促されますので、頭の働きも活性化され、集中力もアップします。
単に姿勢が悪いと「目が悪くなる」「書いている文字がきたなくなる」というだけではなく、勉強そのものに対しても集中することができるようになる、つまり学力アップにも繋がる、ということなんですね。
逆に常に無意識のうちに「猫背スタイルで勉強している」お子さんは、せっかくがんばって勉強していても、やっているだけのチカラが発揮できていないのかもしれないのです。

このように、脳に対してもとても大きな影響がある「猫背」。
そのメカニズムが分かると、姿勢を正していくことの重要性がよく理解できますね。
慢性的に「猫背」になっている人は、小さいころからくせになっている場合も多いですので、お子さんの場合はできるだけ早期に姿勢を正すようにしておきたいものです。