トップページ > 猫背によって起こる症状 > 自律神経失調症・うつ病

「猫背」などで姿勢が悪いと、見た目もやる気がなさそうに感じられてしまったり、見た目年齢も上に見られたりしてとても損なものです。
それだけならまだしも、実は「猫背」でいると精神面や自律神経にも悪影響を与える、ということ。
ここでは「猫背」など姿勢の悪さから影響を受ける自律神経や精神疾患について解説します。

「うつ病」「自律神経失調症」の理由のひとつになる「猫背」

「猫背」になると、首や肩のあたりが圧迫されるなどして、脳にも血流が行き渡らなくなる、ということは少し触れましたが、背中が丸まった状態である「猫背」は頭と首の骨の重要な境目にある自律神経にも負担をかけることに。
正しい姿勢の場合は、脳脊髄液というものが、首と頭蓋骨のところを循環していくようになっているのですが、首のところで圧迫することになり、うまく循環しなくなります。
そのような状態になると、「脳の機能がダウンしてしまう」ことで、頭痛が起きたり、目が疲れる、忘れっぽい、思考能力が落ちるなどさまざまなよくない状態が起こるんですね。
またこの酔うな状態から「うつ病」「自律神経失調症」なども引き起こされるのです。

「猫背」⇒「呼吸が浅くなる」⇒「交感神経が立って自律神経失調症」に

また「猫背」によるうつむきがちな状態のせいで脳の下垂体の血流が悪くなることも。
下垂体はホルモンバランスも調節している重要な部分なので、ここに不具合が起きるとさらに自律神経に悪影響を与えることになってしまいます。
他にも「猫背」でいることで呼吸が浅くなりがちになってしまい、自律神経のうちの交感神経が優位になりすぎて自律神経失調症になることもあるんだそう。
このように「猫背」なだけで身体のなかのさまざまな部分に悪影響を与えてしまい、自律神経や精神疾患の原因にもなりうるのです。

このように確認してみると、やはり「猫背」というものがさまざまな問題を引き起こす要因のひとつになりかねないことがよく分かります。
これらのメカニズムを理解していなければ、ちょっと姿勢が悪いだけ、という軽いものとして捉えがちな「猫背」ですが、できるだけ正していくことが望ましいものなんですね。
まだ身体にあまり不調を起こしていないと、さほど真剣に捉えないかもしれませんが、さまざまな不具合を起こす前に、よくない習慣・くせである「猫背」は改善しておきたいものです。